最近、「マタ旅」という言葉がSNS上で流行したように、
妊娠中であっても「旅行にいきたい!」と思われる方も多いようです。
しかし、妊娠中の旅行は赤ちゃんやお母さんの身体への負担がかかってしまう場合があります。
また状況によっては、危険な状態になってしまう場合もあります。
今回は、妊娠中の旅行について、
- 妊娠中に旅行に行って良いの?
- 気をつけるべき点は?
- 必要なものは?
上記の3点について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠中に知っておきたい事をまとめて知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください♪
Q&A 妊娠中の疑問に助産師がお答えします!【食事/運動/旅行/生活習慣など】
目次
国内旅行はしても良いの?
「国内なら大丈夫なのではないか…?」と思いますよね。
これから妊娠中の国内旅行について詳しく解説していきます。
必ずかかりつけの産婦人科へ確認
定期健診で問題がなく、体調も良ければ許可される場合が多いでしょう。
妊娠の状態によっては、かかりつけ医から許可されない場合があります。
国内旅行で注意するべきポイントとは?
国内旅行をする際に気をつけていただきたい以下のポイントを解説していきます。
- 時期
- 場所
- 事前準備
- 持ち物
- 旅行中の過ごし方
時期
安定期といわれる妊娠16週0日〜27週6日がおすすめです。
場所
旅行先はいざという時に戻ってこられるように、車や電車で2 〜3 時間くらいの近場が安心でしょう。
事前準備
お腹の赤ちゃんを守るためにも、以下のことをしっかりと守るようにしましょう。
- 宿泊先へ妊娠中であることを伝える
食事の調整や、マタニティーグッズが用意してもらえることがあります。 - 旅先の近くの産院を調べておく
旅行中に何か起こった場合に調べておくと安心です。 - 飛行機を使う場合は航空会社の規定を確認
国内の安定期の飛行機で診断書が必要な場合はありませんが、事前に確認しておくと安心でしょう。また席を予約する際にも通路側でトイレの近くがいいでしょう。
持ちもの
妊娠中に旅行に行く際には、以下のものを持参するようにしましょう!
- 母子手帳、健康保険証
何か起こった場合に自分が何者かを示すものになります。 - ブランケットやレッグウォーマー
冷えるとお腹が張りやすくなりますので、身体を温めるグッズがあると便利でしょう。 - 着圧ソックス
移動時間が長い場合はエコノミークラス症候群の予防になります。 - 姿勢が楽になるグッズ
旅行中の過ごし方
とにかくゆったりした無理のないプランをおすすめします。
旅行中にお腹が張ったり体調に異変がある場合には、予定があってもしっかりと休憩をしましょう。
それでも落ち着かない場合は、近くの産院を受診しましょう。
☆現役助産師☆なっちゃん
温泉は感染症のリスクがある?
温泉による感染症のリスクはないとされています。
しかし長湯は禁物です。のぼせてしまうまで温泉に入らないようにしましょう。
適宜な休憩をとり、水分補給も忘れないようにしましょう!
参考 妊娠と温泉日産婦医会報(平成22年2月号)海外旅行はしても大丈夫?
次に、妊娠中の海外旅行について解説していきます。
海外旅行はおすすめしません
何か起こった場合の医療機関の受診は保険が使えず多額の出費になる可能性や、適切な医療を受けられない場合があります。
また、長時間の移動や旅行先での感染症など注意が必要になります。
必ずかかりつけの産婦人科へ確認しましょう!
実際に海外旅行へ行って問題なく帰国している方もいらっしゃいますが、何か起こった場合を考えるとおすすめはできません。安定期で、医師から許可がでていても、突然旅行先で腹痛や出血が起こる場合があります。
それでももし、海外旅行へ行かれる場合には次のことに注意していただきたいです。
海外旅行に行く際は、何か起こった場合の準備を!
それでももし、海外旅行へ行かれる場合には次のことに注意するようにしましょう。
- 母子手帳や妊娠週数がわかるエコー写真の持参
妊娠週数が伝えられます。 - 海外旅行傷害保険に入る
海外では、数百万から数千万と高額な医療費がかかる場合があります。
保険会社により妊娠中の保証内容が異なり、妊娠中の医療費は保証されない場合も多くあるようです。保証となる週数や保証内容は必ず確認しましょう。
☆現役助産師☆なっちゃん
飛行機は乗っても大丈夫?
問題ありませんが、航空会社によっては診断書が必要な時期や場合がありますので、搭乗前に確認しましょう。
また、乗る前はかかりつけ医へ必ず報告してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、妊娠中の旅行について解説しました。
「子どもが生まれる前に旅行を楽しみたい」
そう思われる方もいらっしゃると思いますが、妊娠中の旅行は思わぬリスクが伴います。
しっかりとリスクを考え、正しい情報収集と準備を行いましょう。