妊娠中にカフェインは飲んでも大丈夫?安心して飲める飲み物は?【おすすめの飲み物も紹介】

妊娠中は、「カフェインは良くない」と言われていますが、

「具体的にどれくらいの量を飲んで大丈夫なの?」
「どんな飲み物なら飲んでいいの?」

と疑問に思いますよね!

そこで今回は、現役助産師がカフェインに関する疑問にお答えしていきます!

  • 妊娠中に摂取して良いカフェインの1日の量
  • カフェインはどんな影響があるのか
  • 妊娠中におすすめの飲み物

☆現役助産師☆なっちゃん

妊娠中も、コーヒーや紅茶を飲んで”ほっと一息つく時間”が欲しくなりますよね!適切な量を把握すれば大丈夫ですので、まずは正しい知識を一緒に学んでいきましょう!

妊娠中のカフェインはどのくらい摂取して大丈夫なの?

「カフェインといえば、コーヒーや紅茶」というイメージがありますが、
カフェインが含まれている飲み物は、コーヒーや紅茶以外にもありますので、注意するようにしましょう!

カフェインが含まれている飲み物の種類と、1日に飲んでも大丈夫な上限目安は以下になります↓

飲み物 1日に飲んでも大丈夫な上限目安
コーヒー 200mlカップ1〜2杯程度
紅茶 200mlカップ2〜3杯
緑茶・ほうじ茶・烏龍茶 500mlペットボトル2本
玄米茶 500mlペットボトル4本
コーラタイプの飲料 500mlペットボトル1本程度
※世界保健機構(WHO)が紅茶と同程度と説明。ただし、炭酸飲料水は糖分も多く含まれているため毎日の摂取は控えましょう。
エナジードリンク又は眠気ざまし用飲料 1本で上限に達してしまう製品もあります。
必ず成分を確認し、カフェインが含まれているものは避けたほうが良いでしょう。

※上限目安:妊娠中の1日あたりのカフェイン摂取上限量を200mgとし、下記参考をもとに主なカフェイン入り飲料を計算しています。

【参考】内閣府,食品安全委員会,食品中のカフェイン,P7

【参考】厚生労働省,食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A〜カフェインの過剰摂取について注意しましょう

カフェインは赤ちゃんにどのような影響があるの?

カフェインを多く摂取すると、以下のような可能性があるという研究報告があります。

  • 流産・死産につながることがある
  • 赤ちゃんが小さく生まれてくる頻度が増える

池上奈津美

多く摂取した場合なので心配しすぎる必要はありません。ですが、やっぱり気になるカフェイン。カフェインを摂りすぎないような飲み物を習慣にできるといいですね!

妊娠中でも安心して飲める飲み物は?

妊娠中に飲んで安心してほっと一息できるような、おすすめの飲み物を紹介していきます!

デカフェ」「カフェインレス」と記載があるものは選びやすいですが、
ノンカフェインの飲み物を覚えておくと便利です!
ノンカフェインの飲み物はこちらになります。

  • 麦茶
  • 蕎麦茶
  • 黒豆茶
  • コーン茶
  • ハーブティー(たんぽぽ茶・ジンジャーティー・ルイボスティー)
    ※ただし、ルイボスティーは妊娠28週以降は摂りすぎに注意

☆現役助産師☆なっちゃん

つわりの時期などは無性に炭酸飲料を飲みたくなる人がいます!妊娠は糖分の摂りすぎにも注意が必要になるので、カフェインも糖も含まれない炭酸水を選ぶと良いと思います。炭酸水にレモンを絞って飲むのもさっぱりして美味しいですよね!

カフェイン以外に注意が必要な飲み物

カフェインが含まれていなくても、以下の飲み物は注意が必要になります。

  • ハーブティー
  • ポリフェノール

詳しく解説していきます!

ハーブティー

ハーブティーはノンカフェインで妊娠中でも飲みやすいですが、
ハーブティーの中には、子宮収縮(お腹の張りや痛み)作用を起こすものがあります。
子宮収縮作用があると言われているハーブティーは、以下になります。

  • ペパーミント
  • レモングラス
  • ジャスミン
  • カモミール
  • ハイビスカス

☆現役助産師☆なっちゃん

1杯飲んだ程度で影響はないと思いますので心配しすぎる必要はありません。
気になる時は、「マタニティー用」と書いてあるものか、専門店ではお店の人に確認したり、市販のものは注意書きを確認すると安心です。

ポリフェノール

ルイボスティーココアに含まれるポリフェノールは妊娠28週以降に摂りすぎる(毎日たくさん飲む)と赤ちゃんが心臓の病気になる場合があると報告されています。

☆現役助産師☆なっちゃん

毎日たくさん飲むことがなければ心配しすぎる必要はありませんが、妊娠28週以降は毎日飲む飲み物には選ばない方がいいでしょう。

妊娠生活中の飲み物の選び方

妊娠中は、「トイレが近い!」「足が浮腫む!」と水分をついつい控えたくなりますよね。

ですが、赤ちゃんを育てるために身体の血液量が妊娠前より40%も増えるので、水分補給は大切になります。
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに飲みましょう。
水分補給として飲むものは、水やノンカフェインの飲み物を選択しましょう。つわりの時期などは飲めるものも限られますが、お気に入りの飲み物を見つけてみてください。

☆現役助産師☆なっちゃん

常にカフェインを気にしながらの生活はストレスが溜まります。普段はノンカフェインの飲み物にして、たまに「自分へのご褒美にコーヒーや紅茶を飲もう〜」くらいが安心できて、特別な気分で気持ちも楽しくなるのではないでしょうか。

授乳期間中のカフェインの影響

授乳中も、妊娠中と同じようにカフェインの摂取量に注意が必要になります。
授乳中にカフェインを摂りすぎると、少量ですが母乳を通して赤ちゃんも摂取することになります。

子どもが多くカフェインを摂取すると、不眠などの睡眠障害や興奮などが増える可能性があります。

☆現役助産師☆なっちゃん

授乳中も、妊娠中の習慣が継続できると良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回のポイントをおさらいしましょう!

  • 妊娠中の水分補給は、カフェインが含まれない飲み物を選ぶ
  • カフェインの量に気をつければ、全く飲んではダメという訳ではない
  • 授乳中も引き続きカフェインについて注意が必要。

☆現役助産師☆なっちゃん

妊娠中は、色々と不安になってしまうことも多いと思います。「大丈夫」な量を知ることで、安心した妊娠生活がおくれると良いですね!

また、今回紹介したこと以外にも、こちらの記事では様々な疑問について解説していますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
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