妊娠中のアルコールとタバコは大丈夫?【助産師が徹底解説】

妊娠中は分からないことが沢山あり、不安に感じてしまう時も多いですよね。
妊娠中の「タバコ」と「アルコール」も「摂取して大丈夫なの?」と疑問に思われる方も多いと思います。

そこで今回は、妊娠中のタバコとアルコールについて現役助産師が詳しく解説していきます。

タバコもアルコールも、お母さんや赤ちゃんの身体に悪い影響があるため、やめる必要があります。
一体どのような悪影響があるのか、詳しくみていきましょう!

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アルコールは飲んでも良いの?

赤ちゃんに影響があります。少量であってもアルコールは飲まないでください。

妊娠中の大量飲酒では胎児の先天異常や胎児発育遅延をおこす可能性があるといわれています。
コーヒーのように、「この時期のこのくらいの飲酒量なら大丈夫」ということはわかっていません。
妊娠全期間を通じて禁酒することがすすめられます。

ノンアルコールビールは、「0.00%」と表記されているもの絵を選びましょう。「0%」と表記されているものには、極少量のアルコールが含まれているものもあります。

☆現役助産師☆なっちゃん

「妊娠しているのに気づかず飲んでました」という話は良くありますので、気づいた時から禁酒をすれば大丈夫ですよ。

タバコは吸っても良いの?

お母さん、赤ちゃん共に命の危険があります。喫煙・受動喫煙は共に避けてください。

赤ちゃんは胎盤、へその緒を通してお母さんから送られている酸素や栄養を頼りに育っています。妊娠中の喫煙では胎児発育遅延や流産・早産の可能性が高くなると報告されています。

また、胎盤早期剥離といって、赤ちゃんが生まれてくる前に胎盤が子宮から剥がれて、母子共に命の危機に直面することがあります。

中には、「タバコ吸ってたけど全然大丈夫だった」と言っている方もいらっしゃいますが、たまたま運が良かっただけです。
喫煙の影響はとても大きいので、絶対にやめてください。

出産後もお母さんやお父さんの喫煙で赤ちゃんの突然死症候群(SIDS)の可能性が高くなると報告されているので、出産後も継続して禁煙することがすすめられます。

☆現役助産師☆なっちゃん

受動喫煙も自分が喫煙するのと同じくらい悪い影響があります。パートナーの方や一緒に暮らしている方など、妊婦さんの周りの方のご協力が不可欠です。妊婦さんと赤ちゃんの健康を第一に考え、タバコをやめるようにしましょう。

タバコをやめられない場合は?

しかし、なかなかタバコをやめられないという方もいるでしょう。
やめたい気持ちはあるのにやめられない葛藤や、止めることで返ってストレスが増大してしまう場合もあります。

一人で悩まず、まずはかかりつけの産婦人科で相談してみましょう
禁煙外来でも、妊婦さん向けの方法で禁煙治療を行っています。

電子タバコなら大丈夫?

影響がないと言い切れませんので、タバコ同様に控える必要があります。

電子タバコはニコチンを含まないものもあり、通常のタバコよりも健康に悪影響を与えないとする声もあります。

しかし、電子タバコ由来のフリーラジカルという物質が悪影響をもたらすといわれています。

☆現役助産師☆なっちゃん

赤ちゃんを守るためにも、電子タバコも絶対に吸わないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、妊娠中のアルコール・タバコについて解説しました。

タバコやアルコールなどは、赤ちゃんの身体にも悪影響を及ぼします。

「妊娠中だったけど、大丈夫だったよ〜!」と言う方もいますが、
しっかり禁煙、禁酒をするようにしましょう!

それが、赤ちゃんを守るために、お母さんとご家族ができることです。
禁煙・禁酒ができない方は、一人で悩まず、専門家に相談しましょう。