2歳から3歳の子どもの発達の目安【食事・睡眠について解説】

今回の記事は2歳の子どもが3歳になるまでの発達について解説していきます。

2歳の子どもが3歳になるとお子さまが少しずつお話しできるようになり、自分の意思もしっかりと伝えてきてくれる時期になっていきますよね!
一緒にお子さんの発達を確認しながら食事・睡眠について解説していきます。

2歳0ヶ月〜2歳4ヶ月

まずはじめに2歳0ヶ月〜2歳4ヶ月の子どもの発達について説明していきます。

睡眠の発達


米国睡眠医学界によると
1歳~2歳の子どもの睡眠時は1日11時間~14時間ほど必要であると言われています。
しかし、現実的に2時間もお昼寝ができなかったり、寝るのが遅くなったりとスケジュール通りにはいかないのが子育てですよね💦
厚生労働省の調査によると、2 歳児で 22 時以降に眠る子どもの割合が1980年に29%だったものが、1990 年に 41%、2000 年には 59%までに増加していました。

現在では改善が見られていますが、共働き家庭での睡眠時間の確保は難しいものです。
ご両親のお仕事の都合上、スキンシップを取れる時間が夜でないとないなんてこともあります。
そんな中でもお昼寝が長すぎると眠れなくなってしまったり、もっと遊びたいとなかなか横にならない時期でもありますよね。

11時間ほどの睡眠時間を確保できるよう体を動かす時間を増やしたり、寝る1時間前には電気の明るさを調整したりということを心がけるとお子さんも睡眠モードになり、寝ることに繋がっていきます。

お子さまが寝やすくなるように環境から変えていきましょう!

食事の発達

食事でいうと、2歳となり食べられるものが増えてくる頃です。
しかし、まだ内臓機能や咀嚼(そしゃく)機能が発達段階で大人のように完璧に機能していないこともあります。
そういった理由で以下の食材、飲み物は気を付けるようにしましょう!

  • 刺激の強い食べ物
    キムチ、ワサビ、カラシ、大人のカレー、コーヒー、紅茶、炭酸飲料 など
  • 加工食品
    ソーセージ、干物、缶詰、味付けられた冷凍食品、インスタント食品、たらこ、いくら、ちくわ、かまぼこ
  • 喉に詰まりやすい食べ物
    お団子、お餅、たこ、いか、こんにゃく、するめ、大豆、ピーナツ
  • なまもの
    お刺身、お肉のお刺身(ユッケなど)、生卵
  • アレルギーに関する食べ物
    はちみつ、そば

2歳〜3歳の1日の食事量はどれくらい?

続いて食事量について説明します。
この頃の子どもの食事量は大人の1/3~1/2程度が目安となります。
とはいえ
大人の1/3~1/2程度」といってもイメージしにくいので具体的に量を記載します。
主食、副菜、乳製品の表を見てみましょう。

主食・主菜
糖質 200〜300g
肉類 30~40g(薄切り肉なら2枚)
魚類 30~40g(切り身1枚の1/3切れほど)
卵(Sサイズ) 1個
豆腐 30g(豆腐の代わりに納豆大さじ1と1/2でもOK)

副菜

淡色野菜
きゅうり・玉ねぎ・キャベツなど
60g(きゅうり1/4本+玉ねぎ1/6個+キャベツ1/2枚)
緑黄色野菜
小松菜・ピーマン・トマトなど
40g(小松菜 小1株+ピーマン1/4個+トマト1/8個)
いも類 30g(じゃがいもなら小1/3個)
海藻類 少々
きのこ類 少々

乳製品・果実

果物 100~150g(みかん1個+バナナ1/3本)
乳製品 400g(牛乳コップ2杯+プロセスチーズ1切れ+プレーンヨーグルト小1個)

2歳5ヶ月〜9ヶ月

続いて2歳5ヶ月〜2歳9ヶ月の子どもの発達について説明していきます。

睡眠の発達

2歳5ヶ月〜2歳9ヶ月の子どもはお昼寝を3時間してしまうと夜の就寝時間が22時、23時頃と遅くなってしまうこともあります。
一般的にこの時期のお昼寝の目安としては1時間30分くらいを目安にすると良いですよ!

食事の発達

食事量は0ヶ月〜4ヶ月と変わりありません。
しかし1日の摂取量が決まっているとはいえ、なかなかご飯を食べてくれないなんてことももありますよね!
2歳までだと「海苔しか食べてくれない」
という相談もよくお聞きします。

無理矢理食べさせようとすると余計に食べてくれなくなったり、食事が嫌いになってしまうなんてことも考えられます。
心配だとは思いますが、何が何でも食べなきゃいけないと深刻にならなくても大丈夫です。
毎食きっちりではなく、1日、1週間の中で、うまくバランスを取っていけば良いでしょう。
長期的に考えて、1日、1週間の中で、うまくバランスを取って食事をする方が、パパさんママさんもストレスが少ないですよね!
お子さまも食事が楽しく食べることが好きになります。
後々よく食べる子に育っていけることとを考えて関わりを持つことが大事ですよ!

保育士ふーみん

この時期は、自立したい気持ちと甘えたい気持ちの間で揺れていることが多いです。
急にベッタリと甘えてくることもありますが、何でも自分でやりたいと思う反面、ママさんパパさんに見守っていてほしい気持ちも強く感じています。
子どもに振り回されていると感じることも多いかと思いますが、揺れる気持ちを受け止めて時には見守ることも必要になっていきます。
食事では後のお掃除が大変だと頭を抱えることが多いですが、机の下にシートを引くなどで対応することで机の下のお掃除も少なくなりますよ!

2歳10ヶ月〜3歳

最後に2歳10ヶ月から3歳の子どもの発達について説明していきます。

睡眠の発達

この時期の睡眠時間の目安は2歳10ヶ月以前とあまり変わりません。
3歳近くなると夜もおねしょをしないで朝まで眠れるようになる子どもが少しずつ増えてきます。
とはいえ、個人差が大きく身体の発達に関わってくるので
「3歳では普通はおねしょをしない」
「3歳になったら自動的におねしょは卒業する!」
なんてことは全くありません。
2~3歳までは、まだまだ昼間でも遊びに熱中してトイレにいきそびれてしまい、失敗してしまうこともよくあることです。
まだまだ夜はおねしょをしてもまだ当たり前です。
失敗を叱りすぎると、トイレトレーニングはかえって子どものやる気を失わせてしまうので注意が必要です!
成功したときはしっかりとほめてあげて、自信をもたせることを意識して関わりを持ちましょう。

もっとおねしょについて知りたいという方はこちらの記事をぜひご覧ください!

子どものおねしょ・夜尿症の原因と対応策とは?【保育士が解説!】

食事の発達

この時期もイヤイヤ期に伴って
「食べたくない」
とパパさんママさんに主張するお子さまも少なくありません
そんな時は大人が美味しそうに食べいている姿を見せることも1つの手です。
比較的自由に食べるように促すといやと言いつつ食べ始めることがありますよ!

イヤイヤ期について

2歳に近づいて考えつことの増える「イヤイヤ期」について説明していきます。

1歳は、何でも試してみたくなる「実験期」と呼ばれ、2歳は自分なりのこだわりが出てくる「秩序期」、3歳は自分のことを少しずつ自分でやれるようになる「自立期」と言われる子どもの年齢ごとの発育段階があります。
どのようなコミュニケーションが効果的かということはそれぞれの段階ごとに異なります。
年齢ごとの発育・発達を知り、個人の性格も考慮しつつそれに応じた声かけやサポ ートをすることが必要です。
具体的なイヤイヤ期の子どもの様子としては自己主張が強くなります。
しかし身体や言葉の発達は未熟なので
「やりたいのにできない」
ことにイライラする時期でもあります。
子どもの言葉をくり返し、
「そうなのね」と受け止めましょう。
抱きしめたり、身体に触れたりすることもしっかりと話をする環境を作るための1つの方法です。

もっとイヤイヤ期について知りたいという方はこちらの記事をぜひご覧ください!

イヤイヤ期はいつから?原因や対応方法を現役保育士が解説

平均身長と体重

2歳から3歳にかけての平均身長と平均体重は以下のとおりです。

女の子
身長:84.3㎝〜91.6㎝
体重:11.0㎏〜13.0㎏

男の子
身長:85.4㎝〜92.7㎝
体重:11.6㎏〜13.5㎏

2歳児健診について

2歳児健診について説明していきます。

2歳児健診とは、2歳になる前月に担当地域の保健相談所からお知らせを郵送し、お子さんがより健やかに成長していくための節目として健診をすすめているものです。
日程など詳細については、地域によって異なるので各保健相談所にお問合せください。
2歳児健診では以下のことを行なってます。

  • 歯科健診と歯みがき相談
  • 身体測定
  • 育児相談
  • 栄養相談
  • 心理相談体重と身長の計測や身体的での発達

身体と心の発達が年齢に応じて進んでいるかということを確認したり、パパさんママさんの育児相談にも乗るのが2歳児健診でされていることです。
また、子どもの異変などを早めに発見できる場でもあるので、以下のことがお子さまに当てはまることがあれば、ぜひ2歳児健診で相談してみることをオススメします。

  • 文章やフレーズを話すことができずいつも単語で話す

  • 走らない、あるいは足元が極端にふらついている。

  • ボールを投げたり蹴ったりできない

  • 複数のブロックを積み上げることができない

  • 二つの単語をつないで文章やフレーズにしない

  • クレヨンで紙に書く方法が分からない

  • 「おもちゃを持ってきて、ママにちょうだい」などの二段階の指示が理解できない

  • 幼児向けに手を加えた柔らかく細かい食べ物を飲み込むのが難しい

  • 特定の状況や特定の人と一緒の時に非常に怖がっている

  • 何を言っているのか理解してもらえない

まとめ

2歳の子どもたちは、自立が進んでくるとともに自分の思いが確立してきて、自分でやりたいけれどできないもどかしさを抱える時期だと説明してきました。

それに伴い子育てを行うご両親にとってはとっても悩みが増える時期かもしれません。
この時期の子どもと向き合う時間の積み重ねが、子どもの興味ややりたい事を知るきっかけにもなります。
子どもとお母さんの信頼関係をつくる時間として大切にしながらも、時には気を抜いてみることも関係づくりには大切になりそうです。