今回の記事は、赤ちゃん返りの子どもへの関わり方についての記事です。
妹や弟が生まれたり、環境が変わったりするとお子さまに起こる赤ちゃん返りですよね!
赤ちゃん返りのお子さまに対して
「なんでできていたことができなくなるの?」
「今までの愛情が足りなかった?」
と落ち込む方がとっても多いです。
そんな赤ちゃん返りについて、
- 赤ちゃん返りってなに?どうして起きるの?
- 赤ちゃん返りをする子どもの中では何が起きている?
- 行動を変化させる3つの対応方法は?
目次
「赤ちゃん返り」ってどういうもの?
赤ちゃん返りとは以下のような状態をいいます。
- 以前はなかった赤ちゃんの頃の様な行動をとること
- 今までできていたことが幼い頃のようにできなくなってしまう行動をとること
弟や妹が生まれると環境ががらっと変化しますよね!
環境が変化したことによって、子どもはストレスを感じるようになります。
子どもは、言葉にできない気持ちのモヤモヤを周りに表現ができないストレスから身を守るために、赤ちゃんの頃の姿や行動を取る様になるのです。
また、おうちの方に向けた注目してほしい気持ちから出る行動でもあります。
なぜ赤ちゃんに戻ってしまうの?
赤ちゃん返りをしているお子さまは
「周りのことを全てやってもらいたい」のではなく
「おうちの方の行動から自分に対する愛情が確認したい」と感じています。
おうちの方は妹や弟が生まれると、
「自分よりも妹や弟の方が大切な存在になってしまったのではないか?」
と感じてしまうことがあります。
そうして自分への愛情を確認しないと不安になり、子どもは赤ちゃんに戻ったかのような変化が起こったります。
時には反抗的になることもありますね。
保育士ふーみん
子ども達は赤ちゃん返りを通して自分を守り成長していく!?
赤ちゃん返りで出てくる以下の行動3つには赤ちゃん返りを通して成長していく要素が含まれています。
どんな意味が込められているのか、説明していきます。
- できていたことが出来なくなる行動
- 無意識にしてしまう行動
- 弟や妹への羨ましさ・嫉妬心からの行動
できていたことができなくなる行動
・「自分ができることでもやってもらおうとする」
・注意を取り戻そうとする
・甘えと自立を繰り返しながら成長していく大切な成長過程
お子さまの気持ちとしては、不安になった時や寂しい時に赤ちゃんに戻って甘えさせてほしい、自分をお世話して愛情をかけてほしいと思って、赤ちゃん返りをするのですね。
甘えたり、自立をしたいと頑張ったりすることで、大人になって過度に子どものように甘える行動が無くなるのです。
この頃に受ける愛情は、自分を大切に思ってくれている自信(自尊感情を持てるようになる)となっているようです。
保育士ふーみん
目を離すと「死」に直結してしまい心配ですから当たり前のことです。
心の余裕が少し出てきたな!と思ったら、
・赤ちゃんが寝ている時間などに年上のお子さまと意識してお話しする
・ぎゅーっと抱きしめたりとスキンシップをとってみる
これをしてみると、年上のお子さまも愛情を感じられる時になりますよ!
子ども自身無意識に行なっている行動
お子さんなりに妹や弟が生まれ環境が変わることで、我慢していることもたくさんあります。
言葉にしなくても、日頃の生活の中に子どものサインとして無意識的に「身体からのサイン」が出ることもあります。
・夜泣きが再開する
・おねしょが再開する
・怒っても悪循環になる
自分を守るために体がサインを出すというのは、健康でいる為に子どもも大人も大切なことです。
言葉で伝えることや、ストレスをどう解消していくかということに向き合い見つけていく時期にもなります。
弟や妹への羨ましさ・嫉妬心から起こる行動
・赤ちゃんに意地悪をしてしまう
・寂しく、不安に感じている
・人間であれば多かれ少なかれ見られる当たり前の姿
嫉妬や羨ましさは人間にとっても大切な感情です。
その感情とどう向き合うのかを学ぶとっても大切な過程になります。
保育士ふーみん
注目して欲しいので怒るとさらに同じことを繰り返してしまいます。
子ども自身ではなく、「子どもの行動」がなんでいけないのかということがわかるように伝えましょう!
行動を変化させる3つの対応方法を紹介!
赤ちゃん返りをしているお子さまに対して、妹や弟が生まれたからこその「愛情への不安(もっと愛情を注いでという気持ち)」を取り除く様な関わり方が必要だということを解説しました。
では、具体的には何をすればよいのか3つ挙げて説明していきます。
- 愛していることを行動と言葉で伝える
- 弟や妹との架け橋になる。
- 気持ちを言語化できないもどかしさを解消する
詳しく解説していきます!
愛していることを「行動」と「言葉」で伝える
子どもの不安を取り除くには、日常生活のなかで安心感を与えることが大切です。
「行動」と「言葉」のどちらかだけではなく、2つを組み合わせて、スキンシップをしつつ言葉で伝えることで関わりを持っていきましょう。
弟や妹との架け橋になる
嫉妬心をかきたてない様に、
「子どもは平等に大好きなんだよ」
と伝わる様にお家の方が関わりを持つことが大切です。
そうする為に特によくおうちの方の間で使われているのが「順番ね!」という言葉掛けです。
例えば、これは年上のお子さまにだけ言うのではなく
「〇〇君が先だっったから赤ちゃんはあとね!順番順番!」
と赤ちゃんにも同じ様に声を掛けることで、特に年上のお子さまには
「赤ちゃんと自分は平等なんだ」
「赤ちゃんも自分と同じ様に言われてる」
としっかりと伝わりやすく、安心するのです。
保育士ふーみん
急にお兄ちゃんやお姉ちゃんと扱われると「なりたくてなったんじゃないのにな」と思ってしまいます。
便利な言葉ではありますが、なんと言ってもまだ甘えたい時期です。
出来るだけ「言葉+コミュニケーション」でお子さま自身に向き合うと良さそうです
気持ちを言語化できないもどかしさを解消する
この時期の年上の子どもはまだ気持ちを言葉にすることが難しい時期でもありますね!
そんな時は、行動の意図を読み取って出来るだけ起こるのではなく子どもの気持ちを代弁することが大切です。
そして、「パパやママはあなたのことが変わらず大好きなんだよ」
と伝わる様に、伝える機会を出来るだけ時間をとって何度も伝える様にしましょう。
なかなか時間が取れない時には、赤ちゃんのお世話を一緒に行いつつコミュニケーションの機会を作ってみるといいかもしれません。
保育士ふーみん
まとめ
赤ちゃん返りの原因を探ってお子さまとの関わり方について説明していきました。
赤ちゃん返りは注意する点に共通することはあっても、正解はありません。
この記事に書いたことがお子さまにあうこともあれば、合わないこともあります。
育児にはたった1つの正解というものがないので難しいですよね。
記事にある様なことと、おうちの方の育児の様子がかけ離れているからと「育児に向いてない」と思う必要も全くありません。
ぜひ「お子さまとうまく向き合う方法提案の1つ」だと様々な記事に書いてある提案の中からお子さまに合う対応方法を探すような気持ちでトライしてみて下さいね!!
いつも頑張るおうちの方の愛情が、どうしたら大切なお子さまに伝わりやすくなるのか、少しでも使える手段になれたら幸いです。