トイレトレーニングの進め方は?【保育士が成長にあったやり方を徹底解説】

今回は、子どもの排泄に関するトイレトレーニングについての記事です。

子どもの排泄は目に見える形で結果としてあらわれるものだけに、上手くいかないとついつい焦ってしまうこともあるかと思います。

そんな難しいトイレトレーニングについて進め方を解説し、やきもきする事なく進められるポイントを解説していきます。

始めるのはいつがいい?

トイレトレーニングを始める時期について説明していきます。

子どもの排泄の生理的な仕組みは、1歳を過ぎてからようやく整い始めます。
発育が進み「おしっこが貯まった」感覚を意識できるようになることが、トレーニングを始めるにあたり必要です。

スタート時期の目安は、以下のことができるようになったことを確認できたらだいたい準備万端だと言えます。

  • ひとりで上手に歩けること
  • 大人のいうことが少しわかること
  • おしっこの間隔が2時間位あくこと
お子さまのご様子を確認して開始時期を考えてみましょう!
声掛けは0歳からはじめ、トイレに行ってトレーニングを始めるのは大体2歳~3歳くらいからと言えるでしょう。

身体の成長を知る必要がある!?

トイレトレーニングに必要なのは訓練をするということよりも身体の成長を待つことです。
子どもたちは「身体をコントロールする機能がそれぞれつながる」発達が進む事でオムツ離れができるようになります。

保育士ふーみん

この「身体をコントロールする機能がつながる発達」が済んでいないと以下の4つが出来ません。

①行動をコントロールすること
②感情を出すこと
③自分で考えて判断すること
④言葉で伝えること

幼い頃にいくら伝えてもできないのはこれが原因かもしれません。
身体の発達がトイレトレーニングには大切だとわかりますね!

これだけの身体の発達が関わってくるのだから、おうちの方が苦労するのも当然のことです。
そこで子どもの身体の様子にあったトレーニング方法を説明していきます。

トレーニング方法はこちら!

トレーニングの方法をSTEP1〜STEP5で詳しく説明していきます!

STEP1:排泄をしたらオムツでもトイレいく!意識づけから始めよう

始める月齢時期の目安:
1歳から

【トイレに行く=スッキリする意識づけを始めよう】

・「排泄をしたらトイレに行く」ということが習慣になるように、オムツ交換をするとスッキリすると感じられることが大切です。
言葉がわからない年齢であっても、「交換するとスッキリするね」と気持ちを代弁して伝えようとすることが大切です!
伝えることから始めましょう。

STEP2:生活の節目にオムツ交換をする

始める月齢時期の目安:
1歳3ヶ月〜1歳11ヶ月

【生活の節目にオムツ交換をしよう】

・食事の後、寝る前と後、遊ぶ前と後など、生活の節目におむつ替えをしましょう!
お子さまはトイレに行く事をルーティーンにすることで、生活の流れが少しずつイメージできるようになります。
・イメージができるようになると、排泄をするタイミングをつかむことができます。
少しずつ排泄のリズムをつかんでいけるように習慣をつけることが大切です。


ポイント:結果ではなく「教えてくれたこと」を受け止めましょう

保育士ふーみん

お子さまが排泄をしたことを「認識」して、それを「教えてくれること」はとても大きな成長です。
「後から教えてくれるなら、排泄する前に教えて欲しい」
というのが正直なところだと思いますが、教えてくれることも
「排泄が一人でできるようになる」
ことに確実に近づいている証しですよね!
伝えることから自立に向かっていくので、まずは「教えてくれることが良いこと」だと褒めて伝えましょう!

STEP3:トイレに誘おう!

始める月齢時期の目安:
2歳〜2歳6ヶ月

【トイレに馴染める様にしよう】

・お子さまの「行きたい気持ち」からトイレに誘うと、あまり馴染みのないトイレに行くハードルを下げることができます。
トイレの空間に馴染めるよう親しみを持てる物を置くなどで、行きたいな」という気持ちを引き出しましょう

保育士ふーみん

お子さまが排泄をしたことを「認識」して、それを「教えてくれること」はとても大きな成長です。
「後から教えてくれるなら、排泄する前に教えて欲しい」
というのが正直なところだと思いますが、教えてくれることも
「排泄が一人でできるようになる」
ことに確実に近づいている証しですよね!
伝えることから自立に向かっていくので、まずは「教えてくれることが良いこと」だと褒めて伝えましょう!
こまった時のポイント
この頃になると、いやいや期に突入することもあって「自分でやりたい」気持ちがむくむくと出てきます。
パパさんママさんが悩むことも多くありますよね!
そんな時は、 子どもに服やおまるを選ばせることで子どもの気持ちを受け入れつつトイレトレーニングを進めていきましょう!

STEP4:トイレでできた時の子どもの嬉しい気持ちを受け入れる

始める月齢時期の目安:
2歳7ヶ月〜3歳

【上手くできたら一緒に喜ぶようにしよう】
・褒められることで、それがいい行動、気持ちのいい行動だと理解し繰り返し行う様になります。
うまくいったときは、必ず具体的になぜうまくできたか伝えて一緒に喜んであげましょう。

・オムツを外し始める時期には、トレーニングパンツを取り入れてみるのも1つの方法です。

トレーニングパンツは紙製と布製に分かれます。
布製トレーニングパンツ

引用元:Amazon

参考 布パンツAmazon

【布パンツの特徴って?】
使用後にすぐ捨てられるので洗濯の手間がかかりませんが、おしっこの度に交換しなければいけません。
濡れてしまった感覚が残るので、脱いだ時に「スッキリした感覚」が残りやすくトイレトレーニングをしやすいです。


紙製トレーニングパンツ

引用元:Amazon

参考 紙製パンツAmazon
【紙製トレーニングパンツの特徴って?】
おしっこをした感覚が分かりやすいというメリットがある一方で、紙製よりも吸収力に欠けることがデメリットです。
他にも、布製には「3層」「6層」とおしっこを吸収するために股の部分が多層構造になっています。
自宅や外出時など上手に使い分けましょう。

STEP5:「あっち行ってて」と拒否される時は見守ろう

始める月齢時期の目安:
1歳後半〜5歳

【拒否される時はさり気なく見守る】
・排泄がうまく行く年齢になると、恥ずかしい気持ちや自分一人でできるという気持ちから「あっちに行ってて」と言われてしまうことも出てきます。
幼いからという理由で気持ちを尊重しないというのは避け、できることとまだできないことを把握しておくことが必要です。

子どもの気持ちを尊重しながらも、まだ完璧にできない時にはさりげなく見守って見えないように手助けしましょう!

保育士ふーみん

排泄後の始末や手洗いを手を添えて丁寧に教えて、徐々に一人でできる様にしていきましょう!

 

トイレトレーニングのポイントまとめ

トイレトレーニングを行う上で意識するポイントは以下の3つです!

  • 身体の発達を確認してから始める
  • お子さまがもじもじするサインを見逃さず、オムツでも交換をトイレでする
  • 結果ではなく挑戦しようとすることを誉めて伸ばす

以下にトイレトレーニングの早見表を載せます。
パッと確認したい時などに見てみて下さい!

子どもの月齢 身体の発達 トイレトレーニング方法
2〜6ヶ月 反射的に排泄する ①オムツを交換する
7ヶ月〜
1歳2ヶ月
おしっこはコントロールできないがもぞもぞしたりする ②オムツ交換で気持ちが良くなることを知らせる
1歳3ヶ月〜
1歳11ヶ月
おしっこをした後に伝えることができる様になる ③排泄して教えてくれたことを受け止める
④トイレと排泄が結びつく様に話す
⑤トイレに馴染める様にする
2歳〜
2歳6ヶ月
おしっこの感覚が1.5〜2時間になる ⑥着脱しやすい服にしたり子どもにおまるを選ばせたりする
2歳7ヶ月〜
3歳
「トイレに行く=排泄をする」の認識が一致する ⑦まだ介助が必要な時があるのでさり気なく見守る

 

成長しても失敗してしまうおねしょ

「トイレトレーニングはできる様になったけど、どうしてもお昼寝や睡眠の時のおねしょがなくならない・・・」
なんてことも心配事の中の一つですよね!

実は、トイレトレーニングができる事とおねしょをしてしまう事は別の事柄なので、切り離して考えましょう!
おねしょは眠っている間につくられる尿量が多すぎて膀胱からあふれてしまう現象です。
成長して眠っている間に尿をつくるのを抑えるホルモンが多く分泌されるようになると自然になくなっていきます。
あせらず、叱らず幼児の成長を見守り、子どもの不安と緊張を取り除くことがとても大切です。

保育士ふーみん

どうすればおねしょをしないかを意識させることは緊張することにつながってしまい、かえって
「おねしょがなくならない、自分ではどうにもできない不安」
を抱え続いてしまう事も考えられます。
意識させるよりも安心させてあげる言葉掛けやコミュニケーションを取ってみましょう

おねしょについて詳しく知りたい方はこちら!
子どものおねしょ・夜尿症の原因と対応策とは?【保育士が解説!】

番外編:うんちだけ上手くいかない時の方法は?

おしっこが上手く出来る様になっても、うんちはなかなか上手くいかない、なんてこともあります。

個人差はありますが、大人トイレを使っていると足が下に届かず上手く力めない、ということが原因の1つと考えられます。
そんな時は以下の4つを実践してみましょう。

力めるように大人の首に手を回してもらう

まずは力めないという問題には、力む時に大人が抱っこの姿勢で首に手を回せる様にすることで、子どもが足だけで踏ん張るよりも力が入る手伝いをすることが解決策となります。

トイレに足台を設置する

便座に座った時に足がぶらぶらしてしまうと不安になる子どもも多くいる様です!
そんな時は牛乳パックやいらないダンボールを使い、トイレでも足がつけられる様に台を作ると安心して力めるのと同時に
「挑戦してみよう!」
の気持ちを引き出すことが出来ることもあります。

上手く出来たら褒める

「これだけ!?」
と思うかもしれませんが、褒めることはとっても大事です。
それも、いつもよりも大げさに、トイレで排便できたことがが子どもにも
「良いことなんだ!」
とわかる様に伝えてみましょう!

またやろうと思えるようなご褒美を作る

子どもにとってご褒美はとっても嬉しいものですよね!
しかし、いつもお金のかかるものを買ってあげたりするのは大人にとっても難しいです。
そんな時は、排便が出来たらノートや紙にシールを貼るという方法があります。

大切なのは、その子の好きなキャラクターのシールを用意してその子に選んでもらって貼っていくということです!
シールがどんどん増えていく嬉しさや好きなシールが選べる楽しさから、うんちの練習にプラスのイメージがつき、楽しいものと感じ継続して続けることができます。

まとめ

お子さまには大人と同じように個人差や個性があるので、マニュアル通りに進まなくて当たり前です。
やり方も正解はありませんし、各ステップも目安程度にしてみてくださいね!
子どもの成長は凄まじいもので、少し時間が経ち気持ちが向くとサラッとできる様になることもあります。
まず子どもの気持ちを受け止めつつ
「うまくいったらもうけもの」
と出来るだけ気楽に、そして「頑張る」と意気込むよりも「続けること」を意識してトイレトレーニングを行って行きましょう!

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