日頃の育児の中で、「子どもがいうことを聞かずイライラしてしまう!」と感じたことはありませんか?
子育てをしていると楽しいことや嬉しいことはたくさんありますよね!
しかし、それと同じくらい言うことを聞かない子どもに対するイライラが募り、
感情的になるのがいけないと思いながらも子どもに怒ってしまう自分に
「親としてだめだなあ」
と自己嫌悪してしまうおうちの方がたくさんいらっしゃいます。
保育士ふーみん
私も保育士になるにあたって、子どものことをじっくり勉強していたのに、子どもの気持ちを尊重せずコントロールしようと叱ってしまっていることに悩んだ時期がありました。
私の経験も含めて、感情論ではなく、作業として淡々と実行できるような対処法を紹介していきます!
目次
イライラする原因とは?
お子さまと関わっている時、なぜイライラしてしまうのでしょうか?
その原因の一つとして、「おうちの方の想定と現実のギャップから生まれている」ことが挙げられます。
無意識に期待してしまう
おうちの方は、お子さまへの働きかけの中で
「これをしたら子どもはこうするだろう」
「こうしてほしい」
と無意識に何かしらの期待をしてしまい、思っていた反応と違うことにがっかりすることも多いのではないでしょうか?
保育士ふーみん
着替えをしてねと伝えるとお子さまがすぐに「わかった」と承知して動くことを想定するでしょう。
けれど、実際はテレビに夢中になりなかなか取り組んでくれない、ということもありますよね!
人間なら誰しも、無意識に自分の都合のいいことを想定したり期待したりしてしまう仕組みがあるようです。
大人であれば、仕事や社会生活の中で
「いかに効率よく」
「短時間で」
を求められ、経験からも想定したことは大体想定通りに進みます。
想定どおりに進まないと言うことにストレスを感じるのは当たり前に起こる事なのです。
子どもにどのように伝えたら良いの?
感情的にならずに伝える為には、
「自分が何で怒っているのか、何を伝えるか整理する」
ことが必要です。
実際どうやって伝えたら良いのか、ステップごとに具体的に解説していきます!
STEP1:一旦離れよう
誰しも
「子どもには手を上げたくない」
「怒って傷つけたくない」
という思いがあるかと思います。
感情的になっている時は、誰しもこれらをしてしまう可能性があします。
まず数秒間は待ちましょう。
冷静になれることがとても重要です。
STEP2:自分がなぜ怒っているのかを冷静に把握しよう
冷静になることができたら、「自分が何に怒っているか」を把握することから始めます。
その時に効果的なのが、感情を整理することです。
「怒っている」というのは単体の感情かと思ってしまいがちですが、
「怒りという感情」は、何か物事が起こった上での感情なのです。
なにも感じないうちに怒るということはありません。
以下で説明します。
☆感情整理の方法
怒りの感情は、
(お子さまからの)攻撃→怒り
のように攻撃に対して怒っているのではなく、
(お子さまからの)攻撃→〇〇(感情)→怒り
のように、攻撃に対して感じる感情から発するものです。
おうちの方が感じるその〇〇の感情が、どんな感情なのかを見つけるようにしましょう!
(具体例)着替えてくれない
❌子どもが着替えてくれない→怒っている
⭕️着替えてくれない→保育園に遅れるお子さまを思った気持ちを分かってもらえない悲しさ→怒り
〇〇に当てはまるのは、傷ついた・悲しい・危機意識・尊厳を傷つけられた・呆れなどそれぞれあると思います。
自分はなにが許せないのかの前に「ああ、自分は傷ついていたんだな」と、
自分はなぜ怒っているのかを冷静に見つめるだけで次の行動は変わってくるかと思います。
STEP3:伝える前に育児への考え方を確認しよう
子育てをしているお家の方の多くは、お子さまの将来を考えて育児をしていることも多いのではないでしょうか。
無責任に色々なことを許すだけが育児ではありませんよね。
「こんな風に育って欲しい」といった気持ちが先走るからこそ、理想と現実のギャップに焦り、イライラしてしまうことに繋がるのかもしれません。
周りとくらべて「〜するべき」と考えお子さまに伝えるやり方もありますが、これではお子さまが、自ら行動を変えようと思いづらくなってしまいます。
「周りについていけない自分」を意識し、劣等感を感じてしまう可能性もあります。
そんな時は
「その子自身がどんな風に生きていてほしいか」
と一度自分の育児への考え方を確認しましょう。
育児への一貫した考え方ができると、その後お子さまに対して伝えたいことが整理されていきます。
STEP4:伝えよう
言葉が分かる年齢であれば、怒りを「怒り」としてぶつけるのではなく、
冷静に自分の感情を伝えることも大切なことです。
淡々と、
「ママとパパはこんなところが嫌だったよ」
「私が怒る理由だよ」
と、傷ついたのなら「傷ついた」とおうちの方自身の感情を伝えてみましょう。
怒りに支配されることなく伝えることは、自分の正しい感情を大切にすることです。
親であっても傷つくし嫌だと感じる、一人の人間として気持ちを尊重する大切さを伝えていきましょう。
また、親子関係があってもお子さまの行動のみを変えるのは至難の技です。
自分じゃコントロールできないことをどうにか変えようとするよりも、思い通りいかない事とどう向き合うのかを考えた方がいいのかもしれません。
この場合、あらゆる(イライラする)場面ごとに、おうちの方の関わり方を変えてみましょう。
(例えば)
🌟テレビに夢中になり食べるのに時間がかかる→食事が終わったらテレビを見る時間にする
🌟着替えをしてくれない→一人で着替えができたらカレンダーにシールを貼れるようにする
など
解決策まとめ
と一度自分の育児への考え方を確認しよう
怒りに支配されることをなくそう
前で説明したように、怒りの感情の中には複雑に絡み合った感情があります。
その為、怒りを表現できないとストレスが溜まり、おうちの方も体と心を壊してしまいます。
怒りは心の中にある思いを発散して守る役割があるので、怒ること自体は全く悪いことではありません。
「怒りに支配されること(怒りにまかせて感情のまま動くこと)」をなくせるよう、関わりを変えていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日頃のイライラを思い出し、
「こう言うことなのかな?」
と考えてみるきっかけとなりましたら幸いです!
誰しも感じる「育児でのイライラ」との向き合い方の提案の他にも、オンラインの相談では対面でお話ししながら気持ちを楽にしていくこともできます。
「話を聞いてもらうだけ聞いててほしい」
なども大歓迎です。
ぜひ、活用して見てくださいね😝