【妊活】助産師が伝えたい!妊娠率UP・妊娠しやすい身体づくり

「そろそろ子どもがほしい!」
そう考えるようになっても、

「私って本当に妊娠できるのかな?」
と不安に思われたことはありませんか?

今回の記事では、現役助産師が、「自分達でできる前向きな妊活の方法」についてお伝えします。
以下のような、妊活の基本の「き」から解説していきますので、ぜひご覧ください。

  • 基礎体温ってつけた方がいいの?
  • 妊娠しやすいタイミングはいつ?
  • いつ病院に行くべき?

妊娠の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

妊娠の仕組みについて現役助産師が解説【排卵・受精・着床まで】

監修医師:新百合ケ丘総合病院
不妊専門医 原周一郎  

妊娠率UP・妊娠しやすい身体づくり

妊娠率UP・妊娠しやすい身体づくりには、以下の三つのポイントが重要になります。

  • ストレスを減らす
  • 性交渉の頻度を増やす
  • BMI25以上の方は食事と運動で妊娠適正体型へ

詳しく解説していきます。

ストレスを減らす

ストレスを抱えたり、ストレスにより体調を崩すことで、月経が不順になった経験はありませんか?

実は、ストレスや体調はホルモン分泌に影響を与えるため、妊娠にも関係してきます。
ストレスを軽減し、体調を整えることは妊娠率を上げるために重要といえます。

しかし、日常の中でストレスを感じていない方はおそらくいないと思います。
さらに妊活中は、
「赤ちゃんはまだ?」「子どもは作らないの?」
などと周囲の心ない言葉に傷ついたり、周りの友人が妊娠して焦りを感じたり、誰でもストレスを感じやすい時期です。
ストレスを全くなくすことはできませんが、上手に自分のストレスを減らし心身ともに整えていけたらいいですね。

☆現役助産師☆なっちゃん

オススメのストレス解消法や上手に心をコントロールする方法について下の方に書いていますので参考にしてみてください!

性交渉の頻度を増やす

「そうは言っても、、、、」と、お悩みの方もいらっしゃると思います。

排卵前2〜3日最も妊娠しやすい性交の時期ですので、その期間を狙ってみるのもいいと思います。

また、近年セックスレスの夫婦は増加傾向にあります。セックスレスの背景には、
「子どもがほしい思いが強く、精神的に焦ってしまう」
「子づくりのためだと思うと気分が乗らず上手くいかない」
といった、精神的な原因もあります。
夫婦でスキンシップを増やすなどまずはお互いの心の距離も縮められるといいですね。

☆現役助産師☆なっちゃん

夫婦間の事はなかなか相談しにくいと思いますが、夫婦関係が悪くなってしまったり、ネットであれこれ検索して悩むよりは、産婦人科を受診して専門家の適切なカウンセリングとアドバイスを受けるのも一つの方法です!

BMI25以上の方は食事と運動で妊娠適正体型へ

普通体重の人に比べ、BMI25以上の方は男女ともに不妊になりやすいという調査結果が出ています。食事や運動習慣を見直し、標準体重に近い健康的なスタイルを目指すことが大切です。

BMI(Body Mass Index)とは
体重と身長の関係から、肥満の判定に用いられる指数で、BMI 22を標準としています。
日本ではBMI18.5以上25未満が普通体重になります。

BMI   = 体重kg ÷(身長m)

(例)身長150cm、体重50kgの人のBMI

BMI = 50(kg) ÷ 1.6(m)  ÷ 1.6(m) = 19.5

☆現役助産師☆なっちゃん

1か月に痩せてもいい体重は、自分の体重の5%の範囲までですので、無理をせずにゆったりとしたペースでのダイエットを目指しましょう!

排卵日を知るためには?

「性交渉の頻度を増やしましょう!」といいましたが、なかなか難しく「排卵日に合わせて性交のタイミングを取りたい!」という方は、自分の排卵日を知りたいですよね。

最も妊娠しやすい性交の時期は排卵前2〜3日といわれています。
では、排卵日を知る3つの方法について説明します。

  • その1 基礎体温の測定
  • その2 排卵検査薬の使用
  • その3 超音波検査

その1 基礎体温の測定

基礎体温を測定することで、排卵したこと(排卵後)」を知ることができます。

基礎体温は、1ヶ月で変化する女性ホルモンにより変動します。通常、基礎体温は月経が始まると下がり、排卵すると上昇します。妊娠するとそのまま高い状態が続きます。
事前に予測することはできませんので、2〜3サイクル測ってみることで大体の排卵日を予想することができます。

☆現役助産師☆なっちゃん

毎日の習慣ですので、ストレスなく測定できるのであれば良いですが、測定することが負担であったり、ストレスを感じるようであれば測定しないでいいでしょう。
婦人体温計の使い方
測定には「婦人体温計」が必要になり、ドラッグストアなどで簡単に入手することができます。
手順1
検温をする
目覚めたら、体を動かさず床の中で検温します。体温計をくわえ、口の中で測定します。
手順2
記録をする
基礎体温表に記録します。(病院や薬局、インターネットから入手したり、アプリを使用し記録できます)

その2 排卵検査薬の使用

排卵検査薬を使用することで、排卵日を予測」することができます。

排卵は、排卵検査薬陽性判定になった日か、その翌日にあると考えられます。※検査薬により、異なります。

月経周期が規則的な場合

多くの検査薬では「次の月経が始まる予定日の17日前から1日1回(判定に悩む場合は2回)」の使用を推奨しています。

月経周期が不規則な場合

排卵日が予測しにくいため、医師への相談をおすすめします。

MEMO
一般的な検査薬は、ドラックストアで入手でき、採尿によって自分で検査できます。
使用方法は検査薬によって異なるので、購入時の薬剤師の説明や説明書をしっかり確認して使用しましょう。

その3 超音波検査

超音波検査は、産婦人科を受診し経膣超音波にて排卵しそうな卵胞を確認することができます。卵胞の成熟も確認できますので、月経周期が不規則な場合でも排卵日を予測」することが可能です。

妊活中におすすめのストレス対策

ストレスでお悩みの皆様へ伝えたいことがあります。
妊活中のストレス対策で大切なことは、ストレスの原因となるものから距離を置くことです。
また、「妊活」で頭がいっぱいにならないように、上手に自分の気持ちを外に向けることが大切だと思います。

おしゃれを楽しむ


化粧やファッション、ネイルなどお洒落を楽しむことにより、自分を解放でき、気持ちもすっきりすることができます。
また、身なりを整えることで気持ちも整います。
洋服では、好きな色を取り込んでみたり、思いきってお買い物をするのもいいでしょう。

趣味を持つ


「好きな音楽を聴く」「運動をする」「映画を見る」「カラオケに行く」「温泉に行く」など、気持ちが外へ向き、楽しい気持ちになる趣味があるといいでしょう。
また、新しい趣味に挑戦することでコミュニティーを広げることもいい刺激になります。

アロマテラピー


好きな香りを感じることで、心身ともにリラックス効果が期待できます。
アロマオイルをお風呂にたらしたり、デュフューザーやアロマポットを使用し芳香浴をしてみるといいでしょう。

また、アロママッサージへ行き好きな香りに癒されながら血液やリンパの流れをよくすることで、疲労回復と共に心も癒されるでしょう。
アロマオイルの種類は豊富でそれぞれ効能も違います。妊活中にオススメのアロマオイルも紹介されていますが、自分が心地よい匂いを選ぶといいでしょう。「良い匂い」と感じる香りが「今の自分に必要なもの」というセラピストの方もいます。

ストレスの原因となるものから逃げる

周囲の心ない言葉に傷つくことや、周囲の授かり報告を素直に喜べない自分に悲しくなることがあると思います。
仕事や受験勉強とは違いますので、ストレスに立ち向かい闘う必要はありません

☆現役助産師☆なっちゃん

「妊活」で頭がいっぱいな時は、誰でも傷つきやすい状態です。自分が特別弱いわけでも心が小さいわけでもありません。相手に悪気がなくても、自分の気持ちを下げるような方との付き合いは最小限にし、ストレスに感じることとは距離を置くことも必要です。

専門家へ相談

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交渉をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。
日本産婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
しかし、夫婦によって人生設計は異なります。上記の定義を満たさなくても、「不妊かもしれない」「早く子どもが欲しい」自分の身体について検査したい」などと、不安や心配なことがあれば産婦人科を受診してみましょう。

検査や治療については、かかりつけの病院で相談しましょう。
検査や治療について納得いかないまま進むことで不安や不信感が大きくなります。
わからないことはその場で質問をして、自分たちが信頼できると思う産婦人科を選びましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回の記事では、「助産師が妊娠率UP・妊娠しやすい身体づくり」について解説しました。

今回のポイントをもう一度振り返りましょう!

  • ストレスの原因となることから距離を置き、気持ちを外に向けながらストレスを減らす!
  • 性交渉の頻度を増やす!または排卵日でタイミングをとる!
  • BMI25以上の方は食事と運動で妊娠適正体型を目指す!
  • 不安や心配なことがあれば専門家に相談するのも一つの選択肢!

妊活にオススメの漢方や飲み物、身体を温める商品など販売されていますが、自分の体調を整えるために取り入れるのであればいいと思います。

妊活中は、落ち込んだりする時もあると思いますが、自分の心と身体を大切にし、少しでも前向きに妊活をしていけるといいですね。